Illustratorで制作のデザインデータご送付方法

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オーダーサイクルジャージ用
Adobe Illustrator入稿ガイド

サイクルジャージ・トライアスロンスーツを美しく仕上げるための制作ルール

BIORACERのオーダーウェアは、最先端の昇華印刷技術と立体裁断パターンをもとに制作されます。 このページでは、Adobe Illustratorでのサイクルジャージデザイン入稿方法を、 初めての方にもわかりやすく整理しています。 あわせて、色の品質判断基準(PANTONE管理)、デザイン承認フロー、色再現の許容範囲についてもご案内しています。 意図した通りの仕上がりに近づけるため、必ず下記のガイドをご確認ください。

0. 色の品質判断基準について(最重要)

ご入稿前に必ずお読みください

BIORACERでは、製品の色品質を判断する基準として 「物理的なPANTONE色見本」を唯一の正式基準と定めております。 モニターやスマートフォンの画面で見える色は、デバイス・OS・色温度設定により異なって表示されるため、品質判断の基準にはなりません。 この点に同意いただくことを、ご注文・生産進行の前提とさせていただいております。

なぜ画面の色が品質基準にならないのか

昇華印刷は、布地に直接インクを染み込ませる工程で発色します。 お客様・弊社・本国工場のそれぞれが見ているモニターは、解像度・色空間・キャリブレーション状態が異なるため、 「同じデータを表示しても、画面ごとに色味の見え方が変わる」のが技術的な事実です。 そのため、画面の色を品質保証の物差しにすると、誰も再現性を担保できません。

これに対しPANTONE色見本は、世界共通の物理的色基準として工場・お客様・弊社が同一のものを参照できるため、 仕上がりの「正解」を客観的に共有できます。

色管理の3パターンと当社の推奨

方式 判断基準 適したケース
② CMYK指定 入稿データのCMYK数値どおりの出力を基準とする 厳密なブランドカラー指定がなく、近似で問題ない場合
③ イメージ確認のみ 3D画面のイメージで全体感を確認(厳密な色保証なし) 装飾・グラデーションなど、特定色の保証が不要な場合
ブランドカラーがある場合は必ずPANTONE指定をご利用ください

チームロゴ・スポンサーロゴなど、決められたブランドカラーが含まれるデザインは、必ずPANTONE番号でのご指定をお願いいたします。 PANTONE番号が不明な場合は、お問い合わせ時にロゴ規定書(ブランドガイドライン)をご共有ください。弊社にて該当番号を特定の上ご提案いたします。

1. テンプレートとレイヤー構成

必ず最新の専用テンプレートをご使用ください。 BIORACERのウェアは、アイテムごと・サイズごとに裁断パターンが異なるため、 過去のテンプレートや他アイテムのデータ流用は、ズレや再調整の原因になります。

レイヤーは指定された構造を保ったままご入稿ください。 デザイン確認や修正対応をスムーズに行うため、不要な統合は避けることを推奨します。

サイクルジャージ Illustrator入稿のレイヤー構成例

指定のレイヤー構造(例:design / base)は維持したままご入稿ください。

  • 必ず最新テンプレートを使用する
  • レイヤー名や構造はできるだけ維持する
  • 確認用ガイドや指示がある場合は別レイヤーで残す
  • 不要なオブジェクトや試作案は削除して整理する

2. カラーモードと色管理(PANTONE / CMYK)

2-1. ドキュメントは必ずCMYKモードで作成

すべてのオブジェクト・配置画像はCMYKカラーモードで作成してください。 RGB、特色、DICなどを含んだまま入稿すると、意図しない色変化や出力エラーの原因になります。

昇華印刷では、モニター上の見え方と実物の発色が完全に一致するわけではありません。 とくに金銀系は再現できないため、近似色での表現となります。

2-2. PANTONEを指定する場合の入稿方法

ブランドカラーなど厳密に再現したい色がある場合は、以下のいずれかでご指定ください。

  1. データ内に該当オブジェクトを「PANTONE+ Solid Coated」のスウォッチで指定する
    Illustratorのスウォッチライブラリ「PANTONE+ Solid Coated」から該当番号を選択し、塗り・線に適用してください。
  2. または、入稿時の備考欄/メールでPANTONE番号を明記する
    例:「胸元3本ラインの青=PANTONE 290 C
3Dシミュレーション上の色味についてのご注意

弊社の3Dデザインシステムは、PANTONE指定色を画面上で近似のCMYK値に変換して描画しています。 そのため、3D上の色味は「あくまでイメージ」であり、実物のPANTONE色とは見え方が異なります。 3D画面の色味は品質判断基準にはならない点を予めご了承ください。

2-3. メタリック・蛍光色に関するご注意

メタリック・蛍光色に関するご注意

ゴールド、シルバー、は昇華印刷では再現できません。 黄土色・グレー・近似色のグラデーション表現として置き換わる場合があります。 また、蛍光色表現は一部対応可能な場合がありますが、印刷条件によって見え方が変わるため、 ご希望がある際は事前相談をお願いいたします。

  • ドキュメントのカラーモードはCMYKに設定
  • 配置画像もCMYKで用意
  • ブランドカラーがある場合はPANTONE番号を必ず明記
  • 特色(DICなど)の指定は使用しない
  • 黒ベタや濃色の重なりは仕上がりを確認して調整する

3. フォントとパスの処理

文字のアウトライン化

すべてのテキストは必ずアウトライン化してください。 未処理のまま入稿すると、フォントの置き換えにより文字化けやレイアウト崩れが発生する可能性があります。

Illustratorで文字をアウトライン化する参考例

オブジェクトの分割・拡張

ワープ、パターン、ブラシ、シンボル、アピアランス効果などは、 必ず分割・拡張を行ってください。 変形情報が残ったままだと、回転やリサイズ時に意図しない崩れが起きることがあります。

Illustratorでオブジェクトを分割拡張する参考例
視認性確保のための推奨値
  • 最小文字サイズ:10pt以上推奨
  • 最小線幅:1pt以上推奨
  • 細い書体:背景色との組み合わせによって視認性が落ちやすいため注意
  • 白抜き文字:小さすぎると潰れやすいため、十分なサイズを確保

4. 画像の配置とマスク処理

写真やテクスチャを使用する場合は、原寸で300dpi以上を推奨します。 荒い画像は、印刷時にぼやけやジャギーの原因になります。

画像リンク切れを防ぐため、入稿前にIllustrator上で埋め込みを行ってください。 また、断ち切りが必要な箇所は、見えていない部分も含めてデータを保持したまま、 マスク処理で整えてください。

サイクルジャージデザインのマスク処理例

断ち切りが必要なデザインは、マスク処理を用いてオブジェクト全体をデータ上に残してください。

  • 配置画像は300dpi以上推奨
  • リンク画像ではなく埋め込みを推奨
  • 切り抜きはマスク処理を活用する
  • トリミングされる外側にも必要な絵柄は残しておく

5. ウェア特有の物理的制限

BIORACERのウェアは、レースでのパフォーマンスを追求した 立体裁断を採用しています。 そのため、平面データ上ではつながって見えるデザインでも、 縫製線やパネルの切り替え部分で数ミリのズレが生じる場合があります。

とくに、パネルを跨ぐ細いライン、ボーダー、文字列、顔写真、幾何学模様などは、 着用時の伸びや回り込みの影響も受けやすいため、 完全一致を前提にせず設計するのが理想です。

デザイン作成時の注意
  • 縫製ラインを跨ぐ細いラインはズレやすい
  • 顔やロゴなど重要な要素はパネル中央寄りに配置する
  • 完全につながるデザインは前提にしない
パネルを跨ぐデザインの注意例

パネルを跨ぐデザインは、縫製位置の影響を受けやすくなります。

ラインや絵柄のズレに関する注意例

立体裁断や縫製の影響により、パネルを跨ぐラインや絵柄は完全に一致しない場合があります。

サイズによるロゴ位置の変化(グレーディング)

ウェアのサイズによって、ロゴや柄の相対位置は変化します。 また、着用時には前面・側面・背面へと生地が回り込むため、 正面から見せたい要素はやや内側に寄せて配置するのがおすすめです。

サイクルジャージのサイズグレーディング例

各サイズで最適な見え方を保つため、サイズ展開によるバランス変化が発生します。

レイアウトのおすすめ
  • パネル跨ぎに細い直線や小さい文字を置きすぎない
  • ロゴは縫製線ギリギリを避ける
  • 正面で見せたい要素は中央寄りに配置する
  • サイズ差を考慮して余白をしっかり取る

6. 最終確認:3Dシミュレーション

ご入稿後は、平面データだけでは確認しにくい着用イメージを把握しやすくするため、 弊社にて3Dイメージを作成し、仕上がりバランスをご確認いただきます。

ラインのつながり、ロゴ位置、前後左右の見え方などは、 この段階で最終チェックいただくことで、完成後のイメージ違いを減らせます。

オーダーウェアの3Dシミュレーション確認例
3Dシミュレーションでご確認いただくのは「配置・バランス」です

3D画面ではデバイスごとに色味の見え方が変わるため、色彩の良否判定はPANTONE物理色見本でのご確認をお願いいたします。 3Dシミュレーション上では、ロゴ位置・ライン配置・サイズバランス・全体イメージといったレイアウト要素を中心にご確認ください。

7. デザイン承認フロー

ご入稿いただいたデザインは、3Dシミュレーション作成後、お客様による正式承認をもって生産工程へと進行いたします。 以下のステップで進行いたしますので、各段階の意味と確認ポイントをご確認ください。

  1. デザインデータご入稿

    本ガイドに沿って作成したデータを送付ください。PANTONE指定が必要な場合は番号も併せてお知らせください。

  2. 弊社にて3Dデザイン作成

    立体裁断データに合わせて、3Dシミュレーションを作成します。確認用URLをメールでご案内いたします。

  3. お客様によるレイアウト確認

    3D画面では「配置・バランス・全体イメージ」をご確認ください。 色味についてはデバイス差により正確な判定ができないため、PANTONE指定がある場合は物理色見本との比較でご確認をお願いいたします。

  4. 修正のご依頼(必要な場合)

    レイアウト修正のご希望がある場合は、承認前にメールにてご連絡ください。修正反映後、再度確認用URLをご案内いたします。

  5. 承認手続き(システム上の「承認」ボタン)

    内容にご納得いただけましたら、確認用ページ右上の「承認」ボタンをクリックし、フォーム入力・送信をお願いいたします。
    承認手続きは、ご注文者ご本人または注文権限のある方が行ってください。

  6. 承認確認 → 生産工程へ

    ご承認を確認次第、本国工場へ正式発注を行います。 承認後はデザイン・配置・色指定の変更は承れませんのでご注意ください。

  7. 生産・納品

    標準納期は本国工場発注から約4〜6週間です。納品時の品質判断は、PANTONE指定がある場合は物理色見本を基準といたします。

「承認」=「生産確定」のお手続きです

「承認」ボタンのクリックは、表示されているデザインで生産を進めることへの最終同意を意味します。 承認後の修正は原則として再生産扱い(追加費用・追加納期)となりますので、ご不明点がある場合は必ず承認前にお問い合わせください。

8. 色再現の許容範囲と再生産ポリシー

8-1. 製造工程上、避けられない色の差異

昇華印刷および布製品の特性上、以下の要因による軽微な色の差異は製造工程上避けられないため、ご理解いただけますようお願いいたします。

  • 生地素材・織り方の違いによる発色差
  • プリンターおよびインクのロット差
  • 昇華加工時の熱・圧力差
  • 生産環境(温度・湿度)の違い
  • サンプルと量産時の生地スケール差
  • 同一ロット内の微小な色ムラ

8-2. 再生産対応の条件

PANTONE指定をいただいた製品について、納品物が指定PANTONE色見本と照らして明らかな相違があると認められる場合は、弊社負担にて再生産対応をいたします。

ただし、以下のケースは再生産対応の対象外となります。

  • 3D画面・モニター上の色味と異なる、というご申告(画面色は品質判断基準ではないため)
  • PANTONE指定をいただかなかった製品の色味相違
  • 上記8-1に記載した、製造工程上避けられない軽微な差異
  • 承認後にご希望が変更された場合
大切なブランドカラーは「実物サンプル」での確認も承っております

どうしても色再現を厳密に確認したい場合は、生地への発色を見て判断する実物サンプルの作成も承っております(追加費用・追加納期が発生いたします)。 詳細はお見積もり時にご相談ください。

9. よくある質問

Q. 3D画面で見える色と実物の色は同じですか?

同じにはなりません。3D画面の色は、デバイス・OS・色温度設定により表示が異なるため、品質判断の基準にはなりません。 ブランドカラーがある場合は、必ずPANTONE番号でのご指定物理色見本での確認をお願いいたします。

Q. PANTONE番号がわからない場合はどうすればよいですか?

ロゴ規定書(ブランドガイドライン)や近い色のRGB/CMYK値、参考画像などをご共有ください。弊社にて該当に近いPANTONE番号を特定し、ご提案いたします。

Q. デザイン承認のメールが届いたのですが、誰が承認すればよいですか?

原則としてご注文者ご本人または注文権限のある方が承認をお願いいたします。 複数名でデザインをご確認いただく場合も、最終承認はお一人にお願いしております。

Q. 承認後にデザインを変更したくなった場合は?

承認後は本国工場での生産が開始されるため、原則として変更は承れません。再生産扱い(追加費用・追加納期)となりますので、必ず承認前にすべてのご確認をお願いいたします。

Q. Photoshopで作成したデータでも入稿できますか?

可能な場合もありますが、文字修正やサイズ調整、パーツごとの編集がしやすい Illustratorデータでの入稿を推奨しています。

Q. RGBで作ってしまったデータはそのまま使えますか?

そのまま使用すると色変化が起きやすいため、CMYKに変換した上で再確認してください。 特に鮮やかな青、緑、蛍光系は差が出やすくなります。

Q. 細いラインや小さい文字はどこまで再現できますか?

目安として、文字は10pt以上、線幅は1pt以上を推奨しています。 背景とのコントラストが弱い場合は、より大きめ・太めの設定をおすすめします。

Q. パネルを跨ぐデザインは完全につながりますか?

立体裁断や縫製、着用時の伸縮の影響で、完全一致しない場合があります。 跨ぎデザインはズレを前提に設計すると仕上がりが安定します。

Q. デザインに不安がある場合は相談できますか?

はい。テンプレート選定、ロゴ配置、PANTONE指定、入稿データの整え方なども含めてご相談いただけます。

デザインデータの準備ができたら

入稿前の確認や制作相談も承ります。
不明点がある場合は、送付前にお気軽にご相談ください。

※ テンプレートや仕様は予告なく更新される場合があります。入稿前には必ず最新情報をご確認ください。
※ 本ページの内容は、ご注文・ご承認をもって同意いただいたものとして取り扱わせていただきます。

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