エアロの本当の話|風洞実験でわかったこと|BIORACER
ANSWER 01 / AERO
エアロの本当の話
風洞実験でわかったこと
「エアロウェアって本当に効果あるの?」
「ジャージとエアロスーツ、どっちを選べばいい?」
開発陣への直接取材と風洞実験のデータから、BIORACERとしての答えを整理しました。
一言で言うと
最適化されたエアロウェアは、通常ウェアより 5〜15ワットの節約になる。
ただし、「体にフィットしていなければ、そのメリットのほとんどが失われる」。
空力性能とフィット感は、どちらか一方では成立しない。
本社から車で10分。BIORACER専用の風洞がある。
ベルギー本社から車で10分のところに、「バイクバレー」風洞実験施設があります。自転車メーカーのリドレーグループが所有する施設で、BIORACERは毎年かなりの時間をここでのテストに費やしています。
最近の大規模改修を経て、F1や航空分野でも使われるシルバーストーンの風洞と肩を並べるレベルにあることが公式に証明されました。世界トップクラスの風洞を、自転車競技の開発のために使っているブランドは多くありません。
テストは段階的に進みます。まず生地単体のテスト、次に生地の組み合わせパターンの検証、ダミー人形によるプロトタイプテスト、そして最終段階では人間が実際に風洞に入ります。人間を使うのは、脚の動きも同時に計測するためです。
「ベルギーにとって自転車競技は信念であり、宗教のようなものです」
— エンリコ・アッコルシ(BIORACER プロダクト部門責任者)
どこに、どの生地を使うか。CFD解析で決める。
CFD(流体解析)ソフトで体に沿った空気の流れをシミュレートし、どこに乱流が生じるかを把握します。
- 空気が体に沿って流れる場所 → 滑らかな生地
- 乱流が生じる場所 → テクスチャー(凹凸)生地
生地の配置は、理論的に決まります。この解析なしに生地を配置しても、空力的な意味はありません。
「不要な部分にストライプ生地を使っているアジアのブランドもある」と、開発責任者のエンリコは率直に語っています。デザインに見せかけた空力パターンと、本当に機能する空力パターンは、見た目だけでは区別できません。だからこそ、開発の裏側が問われます。
ジャージか、エアロスーツか。走り方で決まります。
「ジャージとエアロスーツ、どちらを買えばいいですか」という質問を、私たちも本当によくいただきます。答えはシンプルで、レースに出るかどうかで決まります。
ジャージ + ビブショーツ
上下別のウェア。普段のライドからロングライド、イベントまで幅広く使い回せる汎用性が最大の強み。気温や気分に合わせて上下を組み合わせられます。
エアロスーツ(ワンピース)
上下一体構造。体に密着し空気を逃がさない設計で、レースで勝ちにいく1着。迷っているならこちら。1着でレース対応できるコスパは見逃せません。
「エアロスーツは高い」と言われることがありますが、ジャージとビブショーツを合わせるとエアロスーツと同じくらいか、それ以上の合計価格になることが多いです。ジャージ+ビブは上下を別シリーズで使い回せる利点があり、エアロスーツは1着で完結する潔さがあります。どちらが「得」かは、用途で変わります。
結局、いちばん大事なこと。
風洞実験もCFDも経た上で、開発陣が最後にたどり着いた結論は
「フィット感がすべて」。
どれだけ高性能な生地を使っても、体にフィットしていなければ空力的なメリットのほとんどが失われます。
エアロウェアを選ぶなら、スペックの前に、まずサイズ選びにこだわってください。